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アスベスト

アスベストってな〜に?  

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アスベストとは?



アスベスト(Asbestor)は、ギリシャ語で「消滅しないもの」という意味があり、
地中に生成されている岩石の仲間で、綿のように非常に軽いことから、
石綿(いしわた・せきめん)とも呼ばれています。
一つ一つは1000分の1ミリほどの目には見えない小さな繊維状で、
不燃・耐熱性に優れ、建築材料としては 吹付けアスベスト 又は
アスベスト成形品の形熊で 、壁・天井などの材料に用いられています。


吹付け石綿は昭和30年頃から使用され始め、昭和50年に
特定科学物質等障害予防規則の改正に伴い禁止されましたが、
吹付けロックウールの一部には昭和55年まで使用されていました。
また個別に認定を受けた吹付け工法の中には
昭和63年までアスベストを含有したものがあり、
これらは劣化による剥離などにより大気中にアスベストが
飛散するおそれがあり、場合により早急な対策が必要となります。
アスベスト(石綿)は発ガン性物質です。


各材料としては理想的でしたが、加工や破損のときに空気中に飛び散り、
吸い込むと肺の奥深くにとどまり、何十年も経てから病気を引き起こします。
その内の一つである中皮腫は、アスベスト(石綿)を吸い込んだ後、
30年から40年後に発症するのです。
その事は、かなり以前から知られていたのに、使用され続けてきました。
又、阪神・淡路大震災では多くの建築物が被害を受け、
解体等による飛散が問題となりました。
アスベストを使用している建築物は建設されてから約30年が経過し、
今後、建て替えのための解体などが増加することが見込まれている為、
改築(リフォーム)や解体時の飛散が懸念されています。


アスベストを使用している身近な物で、自動車のブレーキ関係・
家庭用ヘアードライヤーなどがあります。
アスベスト国内使用量の80%は建築材料として使用されていますが、
これらには、吹付けアスベストやアスベストを含有する
吹付けロックウールなど飛散するおそれのある(飛散性)のものと
屋根や壁材などのスレート板、セメント板などの飛散の
おそれのない(非飛散性)アスベスト形成板の2つに大別されます。 
一方、非飛散性のアスベスト形成板は通常の使用では健康に
心配ないとされています。


アスベストの
性能(高)
用途
不燃性 スレート材料
耐火性
断熱性 天井
防火性 屋根
吸音性 耐火被覆された部材
保温性 摩擦材料、断熱材料
気密性 シール材
耐久性 自動車のブレーキ
耐摩耗性 家庭用ヘアードライヤー
絶縁性


屋根用スレートや外壁サイディングなどの成形板は、アスベストとセ メントなどが
固化されているため、改造や解体などをしない限り、
通常の生活をしているだけでは心配ありません。
現在、「アスベスト含有建材」とは、アスベストがその建材の重量で
1%を超えて含まている建材とされています。


建築した工務店、大工さんなどにどのような建材を使ったのか
(メーカー、商品名など)を聞き、その建材メーカーに確認する事をお勧めします。


アスベスト成形板の建材については、通常の生活をしている限り除去の
必要はありません。
むしろ改造や解体を行う場合に十分な対策が必要です。
また、吹付けアスベストやアスベスト含有吹付けロックウールなど で剥離、
劣化が著しい場合には除去や囲い込みなどの対策工事が望まれます。


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